You夕張ばり行っちゃいなよ

 ついにこの日がやってきた。この日というのはつまり、夕張に行く日である。どれくらい心待ちにしていたかというと、前の年の9月からで、正味4カ月というのは実に長かった。待っていろよ夕張、今行ってやるからな。

 現在滞在している帯広から新夕張までは特急で2時間弱だが、夕張支線の完乗のためには1159時新夕張発の列車に乗れればよいので、午前中は間の駅にあるスタンプやご当地入場券を集めることにする。それでも出発は0730時でいつもより幾ばくか時間があるので、ちょっぴりリッチなホテル日航ノースランド帯広のブッフェモーニングをいただくことにする。なんだこれ。朝から豚丼だよ。

ブッフェ
ホテル日航のレストラン。オサレだ。
朝食
バイキングで豚丼があるとは…


 0730時、新得行の列車でまず向かうのは十勝清水駅。ここは9月も来たが、駅に隣接する観光情報ステーションにあるという旧羽帯駅のスタンプを押し忘れてしまったのでその回収のためだけに立ち寄る。駅が管理していない駅スタンプのためまだあるのか確証はないがまだ夜も明け切らぬ十勝路を往く。

帯広駅
普通列車で十勝清水へ
キハ40
冬の帯広の朝は当然寒い
川
川にもまだ雪が残っている
朝食
小学生たちは徒歩で登校。たくましいなぁ


 結論から言うと観光情報ステーションに旧羽帯駅のスタンプはまだ残っていた。本来オープンの時間ではないのだが、窓口を開ける準備していたスタッフの方がご厚意で貸してくれたので、無事にスタンプゲットだぜ(ピッピカチュウ)。9分間の短い滞在を終え、スーパーおおぞら2号で夕張へ行くとみせかけて占冠へ向かう。楽しみは取っておくタイプなのよねぇ。

十勝清水駅
数ヶ月ぶりの十勝清水駅
十勝清水駅
改札案内のお札は健在
羽帯駅スタンプ
羽帯駅スタンプがあって一安心
スーパーおおぞら
特急で占冠へ


えれがんと・しむかっぷ


わがまちご当地入場券
わがまちご当地入場券占冠駅(30枚目)。


 0917時、スーパーおおぞら2号は占冠駅に到着した。下車する人の影はまばらで、特急が停まる駅の割には寂しげだ。尤も特急しか停まらない駅なのだから当然なのかもしれないが。窓口でご当地入場券を購入し、新調したのかかなり綺麗な状態の駅スタンプを押印。次の列車までは50分ほどあるから道の駅自然体感しむかっぷまで足を伸ばそうかと思いきや徒歩だと片道20分強かかるらしく、ぼくは、どうせ土地はたくさんあるんだから、「近くに建てろよ。」と思いました。

 代わりと言ってはなんだが、駅の近くに、開いてるんだか閉まってるんだか分からない占冠村物産館があったから入ってみた。物産館といいつつ、何かを売っているというわけでもなく、空き部屋にとりあえず作ってみた感満載の郷土資料室があった。古い什器や昔の郵便局の看板などそれなりに貴重な品々が並んでいたのに、セキュリティ面がガバガバ過ぎて老婆心ながらもっとちゃんとした方がいいんじゃない? と占冠村長に会う機会があったら進言したい。

占冠駅
平たい占冠駅。撮りづらい。
占冠村物産館
駅の隣にある占冠村物産館
占冠村物産館
村で獲れた剥製かしら
郷土資料室
物産館2Fには強度資料室が
強度資料室
昔の服やら靴やら。金カムみたいな感じ?
占冠郵便局
むき出しで置かれる「占冠郵便局」の文字


 適度に時間を潰したところで駅舎に戻りぽけーっと待合室のベンチに座っているとふと占冠村山菜市のポスターが目に留まった。

ポスター


 占冠産の山菜のイラストが一覧化され、その山菜の特徴が一言で言い表されているというものだ。あざみ・青苦さ、いらくさ・あまい繊維、しどけ・ぬける苦さ…ははぁ、なるほどね。お次は…

ポスター


 くれそん・えれがんと

ポスター


 くれそん・えれがんと

 急にどうした。この占冠村民のセンスよ。いや、俺は大好きだけどさ、もっとこう、味に触れろよ!! あとよく見ると「たらんぼ」「にわとこ」「あずきな」辺りも酷い(ほめ言葉)。このポスターのおかげでちょっと占冠村が好きになったよ。

 さ、そんなこんなで定刻1011時、今度はスーパーとかち4号が占冠にやってきた。向かうはいよいよ新夕張駅である。う〜ん、ドキがムネムネ〜
スーパーとかち
スーパーとかちでいよいよ新夕張へ
きっぷ
ちょっとずつ下車印も貯まってきた


夕張駅が廃止されたら新夕張駅の「新」いらないじゃん

新夕張駅


 1034時、ようやっと降り立った新夕張。だが今回の旅はここがゴールではなくスタートなのである。廃止になる夕張支線約16キロ、これを完全乗車・完全下車しなければならない。本数も大してあるわけではないので徒歩やバスも組み合わせることになる。したがって16キロといえど非常に骨の折れる行程となることだろう。


新夕張駅
特急に挟まれた普通列車に乗る
新夕張駅
夕張支線は終わるけど夕張始まるんだって
新夕張駅
なぜかメーテルも夕張支線に感謝をささげている
紅葉山駅
新夕張駅は昔、紅葉山駅だったんだって


 まずは1159時発夕張行に乗るため1時間半ほど空き時間となる。駅の近くに道の駅夕張メロードがあるのでとりあえずそこに行ってみるも月曜定休でがっくり。駅前はほかにめぼしいところがあるわけでもなく、一人寂しく駅に戻ったら掃除のおばちゃんがめっちゃ話しかけてきた。地元がこの夕張のようで、廃線フィーバーによって多くのテツが訪れることに驚いている様子だった。あと月曜定休の道の駅にかなりご立腹のようであった。

道の駅夕張メロード
道の駅夕張メロード
道の駅夕張メロード
駅の掃除のおばちゃんも月曜定休に憤慨していた
新夕張
新夕張もあんまり人の気配はない…
新夕張
メロン栽培ハウス。見学自由らしいがどうしろと


 おばちゃんに別れを告げてホームに立つと、お待ちかね、夕張行のキハ40が入線してきましたよ。千歳駅を始発とするこの列車は平日だというのに既に結構な乗車率。まぁ夕張まで行って折り返すにはちょうどいい時間帯の列車だし、そりゃ暇をもてあましたテツたちがたくさんやって来るのも仕方ないね。颯爽と乗り込み、まずは夕張駅へ。

新夕張駅
夕張支線のゼロキロポスト
新夕張駅
夕張へ向かう列車はほぼ満席


You 夕張来ちゃったよ

運転士
運転席の真後ろに陣取った
線路
雪をかき分け夕張駅へと進んでいく
 

 無骨なディーゼルエンジンの車両に揺られること30分弱、終点・夕張駅に到着しようとしている。待ちに待った夕張駅。だが、このあと全駅訪問する必要があるため、12分後に折り返す上り列車に乗って隣の鹿ノ谷駅まで行かなくてはならない。折角の夕張なのに滞在時間12分というのは余りにも悲しい。そこで、鹿ノ谷まで行った後、夕張駅まで徒歩で戻ることにしてある。ふふん、このあたりは周到よ。

 ということなので、最初に到達したタイミングではスタンプだの諸々済ませる必要は実を言うとない。だが、それでも何が起こるか分からないのがテツ旅なので、夕張駅に着くと同時に一番乗りで駅舎へと向かう。




夕張駅
終点・夕張駅
セルフィー
とりあえずのセルフィー
夕張駅
ホームから待合室に入る
夕張駅
三角屋根のかわいい駅舎
 

 こぢんまりとした終着駅にこぞりやがったテツたちのせいで、一面の雪景色の割にどこか熱気を感じる夕張駅なのであった。駅舎内には待合室と喫茶店があり、この喫茶店で夕張支線のグッズを取り扱っていた(買った)。そして無人駅ながらスタンプもしっかり設置されていた(押した)。ホントはご当地入場券も買いたかったけど、それには隣接するホテルまで行かねばならず、そうこうしていると大幅なロスとなり、つまり目先の入場券に囚われて本来の目的である全駅下車ができなくなるおそれがある。だからまずは折り返しの列車に乗り込んで鹿ノ谷駅に向かうのであった。賢い。

夕張駅
すぐ折り返しの列車に乗り込む
鹿ノ谷駅
隣の鹿ノ谷で下車。駅名標が雪に埋もれている
鹿ノ谷駅
在りし日を偲ぶ窓口跡が…
鹿ノ谷駅
駅舎も半分が雪に埋まっている

 

 鹿ノ谷駅で降りる者はなかった。夕張にこぞったテツたちはおそらくそのほとんどが千歳へと戻っていったのだろう。全駅下車という業を背負っちまった悲しみに、中原中也ばりに小雪が降りかかってきやがった。さすが北海道、夕張支線完乗への道を行く俺を試す大地でありやがる。

 Wikipediaによると、かつては高級住宅地だったという鹿ノ谷地区だが今となっては人の姿もまばらで、閉鎖されたきっぷ売り場がもの悲しい。もう少しこの哀愁漂う駅に浸っていたいが、夕張駅に戻ってやることが残っているので、駅前の鹿ノ谷郵便局で景気づけに風景印をもらって、いざ夕張である。



 雪がぱらつく中ではあるが約1.5キロ。前日の厚床-初田牛間に比べたらなんてことのないお散歩だ。人の姿がなければ車通りも少なく、道中1軒だけあった個人経営と思われるレンタルビデオ屋が異質な存在感を放っていた。この町の数少ない娯楽の一つなのだろう。会員カード作っておけばよかった。夕張駅に近づくと、今度は夕張郵便局があったのでここでも風景印をいただく。

夕張岩見沢線
鹿ノ谷駅から夕張駅へ戻る
夕張岩見沢線
歩道なんて最初からなかったんや
レンタルビデオディオ
昔ながらのレンタルビデオ屋さんが町の娯楽を支える…
踏切
雪の中の踏切も絵になる。間もなく見納め


あなや!! 雪之丞 〜冷凍・イット・ゴー〜

 

 やぁ戻ってきたぞ夕張駅に。ここ夕張のご当地入場券は駅に隣接するホテルマウントレースイで発売しているし、なんなら総販きっぷだって売っているし(当時)、夕張支線のグッズだって取り扱っている。駅が無人の代わりにここが業務を委託されているような感じか。

 さて、この廃線フィーバーはここぞとばかりに町おこしにも使われているようで、キャンペーン参加の商店などで700円以上買い物をすると、夕張支線4駅分の記念カードがもらえるのだ。これがまたご当地入場券サイズだからシリーズの一つとして絶対もらうべきものだし、カードホルダーは別売で1000円。ということはこのホルダーを買えば自ずとカードももらえてしまうという、それならほかの飲食店とか行かなくていいやんけ…。

 とはいえ、人間列車に揺られているだけでも腹は減るもので、夕張駅併設の喫茶店で食事をすることに。こだわりのハンバーグランチを注文。マスターも女将さんも店員さんも皆さん気さくな方で、おなかも心も満たされたのであった。

わがまちご当地入場券
わがまちご当地入場券夕張駅(31枚目)

夕張駅
駅の裏手に見えるがホテルマウントレースイ
夕張駅
駅には喫茶店が併設されている
戦利品
マウントレースイには2カ所にスタンプがあるのだ
昼食
肉汁たっぷりで実にんまかった
 

 喫茶店、そして夕張駅に別れを告げ、ここからは路線バスで移動する。本数が少ない夕張支線の間を補完するようにダイヤを組んでくれているのが素晴らしい。向かう先は清水沢駅前の停留所。次の列車の予定は南清水沢で乗車、清水沢で下車、なので、直接南清水沢駅前の停留所まで行ってもいいのだが、1時間半以上待ち時間が出てしまってもったいない。であればどうせ1.4キロしかない駅間なのだから、道中の郵便局を巡って風景印を集めて歩くのもまた一興。と、意気込んでみたものの、この通り。

レースイリゾート前
 

 本降り。

 これはアレンデールが危機に陥るくらい積もるタイプの雪ですよ。雪の女王ですよ。そういや昔「あなや!! 雪之丞」ってネタを考えたけど誰にも伝わらなかったなぁ。それはともかく、この旅で一番楽しみにしていた夕張で文字通り暗雲立ちこめるという間の悪さっぷりを遺憾なく発揮した私であったが、舞い降りてきた白い恋人たち()に罪はないのでこの後の列車の運行に支障がないことを祈りつつ、バスへと乗り込む。まぁ大丈夫でしょう。冬こそJRだ。

夕鉄バス
夕鉄バス、スペルがなぜ「YOU」なのか
夕鉄バス
スキー場とかで見る景色なんだけど
 

 夕鉄バスは雪の中をずんずん進む。夕鉄という名の通り、かつては鉄道路線を運行していたらしく現在も社名は夕張鉄道というらしい。Wikipedia先生は何でも知っているなぁ。夕張の街なかを走り抜けること約20分、バスは清水沢駅前の停留所に着いた。こんなところで降りるのは私くらいのものだろうと思ったら、別のテツと思しき男性も降りてきたではないか。バスを使いこなすとは、やりよる。と、心の中で勝手に賞賛の念を送ったが、私はここから歩かねばならないのだから、のんきに交流しているバヤイじゃない。

清水沢駅前
清水沢駅前のバス停で下車
清水沢駅
清水沢駅にはどうせまた鉄道で来るのだ
清水沢駅
ああ、ここにも窓口の面影が…
ポスター
頑張れと言われても



 

 さて清水沢の駅前に到達したところで時刻は1440時であるが、南清水沢駅では1605時に出る列車に乗れれば良いので、割に余裕を持って歩くことができる。

 ところでここ清水沢駅は2015年まで有人駅だった場所で、駅スタンプも存在していたようだ。私はダメ元で駅前の文具店に入り、スタンプを保管していないか聞いてみた。すると店主とみられる男性から回答が得られた。

「私も無人化された後に、ウチで置かせてもらえないかJRに問い合わせたんですよ。でも既に処分されちゃったみたいで…。あとちょっと早ければなぁ。」

と。処分されてしまったのは残念だが、このように地域の方が残そうと考えてくれていたことに小さな喜びを覚えた。無人化されたり廃止されたり駅舎が取り壊されたりしても、スタンプが残れば駅があった証になる。地域と共に生きる公共交通を標榜するのであれば、こういうところでJR側から地域に協力を依頼するのもアリだと思うけどなぁ。ま、それはそうとして、雪がいよいよヤバい。

雪
 

 この有様である。一寸先は雪。そうさ100%雪。雪ですのぅ。snowで盛る必要がないくらい、スノーが盛られている。なんだか寒いのはぜんぶ雪のせいだ。純白じゃなかった青春を思い出しつつ、こんな中を一人とぼとぼ歩いていったよ。

清水沢郵便局
清水沢地区の中心的な郵便局なのだろうか
南清水沢郵便局
南清水沢駅近くの郵便局
夕張清陵郵便局
南清水沢郵便局から川を挟んで対岸にある局
看板
これは劣化してお嬢様になってしまった夕張市役所です
 

 途中の郵便局は小さいのにきちんと風景印があったから夕張凄いぞ。絵柄は全部メロンだったがな!! そしてツンデレお嬢様と化した夕張市役所の看板を発見して小躍りしながら駅へ向かう。どうしようもない大人だ。

踏切
南清水沢駅前の踏切。雪が酷い…
南清水沢駅
すっかり雪の中に埋もれた南清水沢駅
南清水沢駅
ここも窓口の名残が…
南清水沢駅
と思いきやよく見ると…
 

 15分ほど余裕を持って南清水沢駅に到着。ちゃんとした駅舎があったからここもかつては駅員さんがいて賑わっていたんだろうなぁ、と思いきや、フツーに営業しているじゃないの!! なんなの!! きっぷとか記念グッズとか売っていたみたいだしこんなことなら営業時間帯に来ればよかった。ま、後悔したところでどうしようもないので予定通り1605時の列車で清水沢駅に向かう。

南清水沢駅


夕張支線完全下車

清水沢駅
鉄路で戻ってきた清水沢駅。これで清水沢もチェック
清水沢駅
やっぱり埋まる駅名標
清水沢駅
改札口といいつつ入𨦇してくれる人はいない
清水沢駅
よく見るとホーロー看板越しに撮っているんですねこれ


 ひーこら言って歩いてきた距離も鉄道ならわずか3分で着く。こんなに雪が降っていても大きな影響がない素晴らしい交通機関だというのに、この雪が融ける頃にはもうその勇姿を見ることはない。先ほどバスで訪れたときより少し日が傾き薄暮に包まれた駅舎で次なる列車を40分ほど待つ。そして時刻は1651時。夕張支線最後の来訪駅、沼ノ沢駅へ向かう。



 財政上の課題を解決するために戦略的に鉄道を廃止するというのは、これはもう致し方ないのだろう。それでも確かに、たった5駅の夕張支線がこの街に活気を与えてくれていたことは間違いない。いずれ人々の記憶も風化していくのだろうが、その一端としてここに記録できることをうれしく思う。まぁまずは夕張支線制覇記念のセルフィーなんだけど。

セルフィー

沼ノ沢駅
ホームから待合室へ向かう
沼ノ沢駅
ここの待合室もやっぱりそれなりに広い
沼ノ沢駅
寺か
沼ノ沢駅
夜になっても雪がヤバい


 夕張支線の全駅に降り立つことができてテンションはMAXの私であるが、ここで一つ問題がある。それが何かというと、次の上り列車が来るのは約2時間40分後だということだ。オーケー、オーケー、分かってる分かってる。歩けばいいんだろ? このドカ雪の中を。新夕張に向かってまたしても雪中行軍開始である。



道
暗いし雪は深いし…
サントリー
レトロ自販機も雪に埋まった
道
クソ寒い
沼ノ沢跨線橋
もうびしょ濡れだよ


 航海してすぐ後悔。いくら3キロくらいっつったってお前、絶望するくらいの逝国だよYUKIGUNI。暗いし寒いし怖いし。それでもめげずにずんずん歩いていくと…

児童



 ほげー!!

 やめろよ何だよ唐突に「児童」て。述語をつけろ。

夕張川
夕張川を渡って…
道
暗い道を突き進んで…
階段
階段を昇ると…
新夕張駅
新夕張駅だ…!! 長かった…


 いっこうに止む気配のない雪の中を歩き続け、すっかり夜のとばりが降りた新夕張駅に戻ってきた。ここまで来ればあとは特急が出ているから勝ちよ勝ち。とはいえ、このまま宿のある帯広まで戻るのも味気ないので貪欲にトマムで降りてみた。駅前に停まっていたリゾート直行のバスの運転手さんに「え!? バス乗らないんですか!?」と「梅雨明けたんですか!?」みたいなノリで言われる。私としては、世の中には駅に降りるだけで満足する気の毒な人が一定数いるということを知ってもらえたのでいいことをした気分である。

 極寒の夜のトマムで1時間特急スーパーとかち7号を待って、結局帯広に着いたのは2121時。この日もホテル日航ノースランド帯広のフカフカベッドである。夕張に行くという念願も叶ったし、控えめに言って最高。とりあえず朝に続いて豚丼食ってビール飲んで寝た。

トマム駅
とりあえず立ち寄ったトマム駅
トマム駅
昔はここも有人駅だったらしい
らーめん五朗
ゴロリアンとでも言うのか
夕食
ちゃんとした!! 豚丼!! 客は俺のみ!! 最高!!